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【茶道】よく言われている表・裏などの流派とは『三千家』について

茶道には様々な流派があり、その数なんと100から500ほどと言われています。

その中から大きく、千利休の茶の湯が確立する前の茶道の流派、確立した後の流派の「千家流」(せんけりゅう)、確立したものを基盤としてアレンジした流派の「武家茶道」(ぶけさどう)があります。

今回は茶道の流派の中でも比較的よく見聞きする3つの流派である「千家流」(せんけりゅう)の中の「三千家」(さんせんけ)についてご紹介します。

茶道の流派には500以上も種類がある理由

茶道を全く知らない人にとっては「お茶を点てるだけじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。

茶道の歴史は鎌倉時代から始まり、長い歴史の流れともに「茶道」「茶の湯」という言葉を軸にさまざまな形がうまれていきました。

例えば、「武家茶道」(ぶけさどう)の中には煎茶も扱う玉川遠州流(ぎょくせんえんしゅうりゅう)や千利休の茶の湯が確立する前の茶道の流派である「小堀遠州流」(こぼりえんしゅうりゅう)では、誰もが美しいと納得するような綺麗さを追求する綺麗さびをメインにしたものなどがあります。

三千家(さんせんけ)はなぜよく見聞きするのか?

ではなぜ、その中でも三千家はメジャーといわれているのでしょうか。それは、歴史に関係があります。まず、三千家というのは「表千家」(おもてせんけ)、「裏千家」(うらせんけ)、「武者小路千家」(むしゃのこうじせんけ)と呼ばれます。この三千家は千利休の孫である千宗旦(せんのそうたん)の子どもたちが作ったものなのです。

千宗旦には4人の息子がいましたが、長男は勘当され、次男が一翁宗守(いちおうそうしゅ)といって「武者小路千家」(むしゃのこうじせんけ)を、三男が江岑宗左(こうしんそうさ)といって「表千家」(おもてせんけ)を、四男が仙叟宗室(せんそうそうしつ)といって「裏千家」(うらせんけ)を作ったのです。そこからそれぞれ、家元制度になっていって組織として大きくなっていったのです。

見ただけでわかる三千家の違うポイント

では、種類が違うこの三千家にはどのような違いがあるのでしょうか。それは扱う茶道具や作法です。ここではお茶会へいった際に慌てないように、お茶会での分かりやすい違いについてご紹介します。例えば、お客様におもてなしをする亭主(ていしゅ)や半東(はんとう)が腰に身につける帛紗(ふくさ)の色や柄も違います。裏千家で使う帛紗(ふくさ)の色は、男性は紫色で女性は赤色です。表千家と武者小路千家で使う帛紗(ふくさ)の色は、男性は紫色で女性は朱色です。

さらに、お抹茶は薄茶の場合、よく泡立っているお抹茶が裏千家、あまり泡を点てないお抹茶が表千家と武者小路千家となります。

そして、正座の仕方にも男女で違いがあります。裏千家では、男性はこぶし2つ分両膝をあけ、女性はこぶし1つ分あけて座ります。表千家は、男性は安定する広さに両膝をあけ、女性はこぶし1つ入るくらいに膝を明けて座ります。武者小路千家では、男性はこぶし1つ分、女性は膝を開かずに正座します。

また、お辞儀の仕方では、裏千家ではおなかが膝につくほどの丁寧なお辞儀をする真(しん)、前に身体をかがめるほどのお辞儀をする行(ぎょう)、軽くお辞儀をする草(そう)と呼ばれる3種類のお辞儀の仕方があってそれぞれ使い分けます。

表千家は、八の字に両手をついて横からみて30度くらいの角度までお辞儀をします。男性は両手を20cm位、女性の場合は両手を7~8cm位をあけます。武者小路千家では、男女とも左手が前になるように両手を膝の前で軽く合わせてから、軽く指先を畳につけて背筋を伸ばしてお辞儀をします。

茶道にはさまざまな種類があるということを知っておくだけでも、損はありません。例えば、流派の違いがわかっているとお茶会に参加したときに「自分が知っているものとなんだか違うなあ」と心の中で焦らずに済んだり、茶道を習うときのひとつの基準として考えることができます。茶道の流派にはそれぞれ違いがあるので、その違いも楽しんでみてはいかがでしょうか。

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