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和の場所と技術があふれる場所。

【茶道】躙口

『どうしてあんなに狭いところでお茶を飲むの?』
有名庭園などに必ずと言っていいほど存在するお茶室ですが、
外観を見たときに『小さい!』と感じませんでしたか?


現代のお茶室は広めつくられ、
大寄せが出来るほどの広間の建築もありますが、
多くは4畳半で、半畳のところに炉があります。

理由は諸説ありますが、
『位の高い人もみんな頭を擡げて躙り入るもの。』とされており、
刀など武器を持ったままは入れないようになっています。

抹茶を点て、より近い距離と閉ざされた空間で
客人をもてなすわびさびの世界。


にじり口は高さが2尺2寸(約67センチ)、
幅が2尺1寸(約64センチ)ほどなので、
客である武士が刀をもって狭い入口から茶室に入ることはできません。

身分が高かろうが低かろうが、茶室の外の刀掛けに刀を預け、
頭を下げて膝をつき、にじって茶室にはいるのです。

血なまぐさい戦いに日々を過ごす戦国時代の武士達に
刀を外させるということは、
命を預かるといっても言い過ぎではないでしょう。

それだけに、もてなす側の亭主と招待される客の信頼関係は密になったのではないでしょうか。


世界に誇れる日本文化の一つと言われる茶道。

茶道はお抹茶を入れて楽しむだけでなく、茶道具やお茶室に飾る美術品、茶室や庭などの住まいに関する空間や、お茶会ごとに出てくる会席料理や和菓子などの食、さらには、生きていく上での目的や考え方など広い分野にわたって様々な文化が加わって発展した結果、日本の文化をぎゅっと凝縮したような存在になったといっても過言ではないと思います。言い方を変えれば、『総合芸術』と言えるかもしれません。

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