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和の場所と技術があふれる場所。

身近な情緒

団扇と違い、コンパクトに持ち運べて使う時だけ片手で広げられる扇子。
何本もの細い竹や木でできた骨に絵や模様などの柄が入った和紙や布を貼り付け、骨一本一本にも装飾が施されたものもあり、目にも美しい日本の伝統的な小道具です。

扇子の歴史は団扇から始まるのですが、団扇が紀元前の中国や古代エジプトから発祥したのに対してコンパクトに折りたためる扇子に進化させたのは日本独自の発明のようです。
ただ、最初は奈良時代に記録のある、骨組みだけの状態で、ものを書き留めるメモ帳のような用途に使われるものだったとか。
そこから平安時代中頃という、かなり時間をおいてようやく紙を貼った今の扇子の原型が出来上がるようです。

日本では元々京都が発祥、作り手は分業なのに対して、職人の少ない江戸では一人で全て作るのが通常のようでした。
団扇と同じく、何処に行っても空調の効いた空間が多い日本では必要のないもののようであり、
昔ながらの風情ある小物は、効率化された便利なアイテムよりも人の目を和ませ、楽しませてくれるものですね。

変わり種は「白檀」と呼ばれる香木片を重ねた板扇があります。
透かし彫りなどの装飾を施し、香りを楽しむ持扇。贅沢なひとときを。

ちなみに、扇子を開くための軸になる根元の棒である「要」というパーツ、ここが壊れると当然ながら扇子として使えなくなります。
この「要」が「肝心要」の語源になったと言われています。



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