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和の場所と技術があふれる場所。

印刷博物館へ行ってきました!<World Book Design 2018-19 世界のブックデザイン編>

印刷博物館の1F、P&Pギャラリーで開催中の「世界のブックデザイン2018-19」へ行ってきました。P&Pギャラリーは定期的にコンテンツが入れ替わる多目的ギャラリーです。

 

今回は世界のブックデザインということで、ピックアップされた日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国の7カ国のコンクールと、世界で最も美しい本コンクールの受賞図書が約170点ほど展示されています。

 

 

一言で「本」とは言っても、紙の手触りや重さが違ったり、ページの作り方が同じであってもコンテンツの見せ方が違ったりして、言葉・文章でない部分での見せ方に注目するのも楽しい本がたくさんありました。例えば、紹介していただいた「観音開き」の2つの本を例を挙げてみると…

 

まず全てのページが観音折になっている本。権利の都合で遠目の写真になりますが…

 

 

外国語が読めないのでさらりとページをめくって進めていきます。本文があり、写真があり、キャプションがあり、とまぁ普通の本のようですが、いちいち全部を観音折にすると開くのが面倒だし、なぜこんなつくりになったのか…と思いますが、説明を聞くとなるほど納得です。この本は、観音折を開かずにそのまま読み進めても成立する内容とのこと。写真のキャプションや話のバックグラウンドなど補足的な部分を観音開きの中で見せるという工夫がされています。もっと詳しく知りしたい人は観音折を開いてみてね。というスタンスのようです。

 

同じく所々に観音折を用いた北国の生活に触れた写真集。

 

 

観音開きの広い紙面を使って、年表があったり図解があったりという、内容に応じた物理的なスペースとしての紙面使いが一つ。そして雪原の白い風景写真が並ぶ中、随所に出てくる観音折。開くと風景ではなく人がメインの室内写真が多く出てきます。これは「扉を開けると暖かい空間がある」ということを表現しているそう。「開く」というアクション自体に意味がある観音折でした。

 

同じ観音折を用いた本ですが、その目的や使い方が違っていて、工夫を感じる2冊です。

 

それ以外に、ギャラリーを見学して気になった本をいくつか紹介します。
こちらは中国の本。

 

 

文字の成り立ちの説明が点字で紹介されているだけでなく、文字そのものがUVニスの厚盛で印刷されていて、触ることで文字の形を認識できる本です。同じような感じで日本の本にもこども向けの迷路の本がありました。迷路がなぞれるようになっていて、視覚障害を持つ人も楽しめるユニバーサルデザインの本も世界には多く存在するのだなと。

 

そしてこちらは日本の本。

 

 

すごく軽い本です。

 

開くと箱のようになっていて、中には紙の束が入っていました。水に浮かべると紙は溶け、文字だけが溶けずに残るという儚い本です。もったいなくて私は水にはつけられないです(笑)

 

そして写真はないのですが、四角い穴が空いた本がありました。よく見るとその穴は本の厚みの中で階段状になっていて、段数ごとに見出しがありインデックスの役割を持っていました。建築に関する本だったのですが、本という平面の世界に「空間」を表現した素敵なアイディアです。

 

他にもいろいろな想いやアイディアが詰まった本がたくさんありました。紙の素材、印刷の仕方、加工などデジタルでは表現できない、「触れることができる=体験する」アナログの良さを感じる展示でした。全部をここで紹介することはできないので、実際に訪れて手に取って触れていただきたいなと思います。

 

今年20周年を迎えリニューアル期間に入る印刷博物館ですが、P&Pギャラリーはその期間中も開館しているので、ぜひ。「世界のブックデザイン2018-19」は2020年3月29日まで開催されています。こんなに見応えがあるのに、無料なのはありがたいです♪

 

 

世界のブックデザイン2018-19

「世界で最も美しい本コンクール」および、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国の各国コンクール入選図書を展示

会期 2019年12月14日(土)~2020年3月29日(日)

休館日 毎週月曜日(ただし2月24日は開館)、2月25日(火)

開館時間 10:00~18:00

入場料 無料

http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/191214/

 

印刷博物館

所在地 東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川ビル

開館時間 10時~18時(入場は17時30分まで)

休館日 毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間

※2020年リニューアルオープンに伴う休室のお知らせは下記を参照ください。

http://www.printing-museum.org/close/

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